描画設定・定義
Addax(0 or 1)
座標軸の表示
説明
引数が 1 のとき座標軸を描き,0 のとき描かない。初期設定は 1 で,座標軸を描かない場合のみ Addax(0)
とすればよい。
【例】三角形を描く
左図が 初期設定(座標軸表示) Addax(0)
をつけると右図になる。
Setax()
座標軸の書式を設定する。
説明
Cinderella の描画面には反映されない。(座標軸は描かれない)
引数
引数はリストで与え,要素は順番に
- 軸の形状(直線は
"l"
,矢印は"a"
) 初期設定は直線
矢印の大きさの倍率を指定するときは,"a0.5"
のようにする。
また,矢印のスタイルはSetarrow
で指定する。 - 横軸名 初期設定は
"x"
- 横軸名の位置 初期設定は
"e"
- 縦軸名 初期設定は
"y"
- 縦軸名の位置 初期設定は
"n"
- 原点名 初期設定は
"O"
(文字として書かれる) - 原点名の位置 初期設定は
"sw"
- 線種
- 線の色
- ラベルの色
それぞれダブルクォートでくくる。色は,色名が使える。
"red"
など。
10 の引数のうち n 番目だけを指定する場合は,[n,"内容"]
で指定できる。
また,後方は省略できる。
【例】座標軸の先端を矢印にし,原点の北西に O を書く。
Setax(["a","","","","","","nw"]);//第8引数以降は省略
【例】原点の北西に O を書く。
Setax([7,"nw"]);//第7引数のみ指定
【例】軸を赤の点線にする。
Setax(["","","","","","","","do","red"]);
【例】先端を矢印にし,横軸を θ,縦軸を x にして矢じりの左側に書く。
Setax(["a","\theta","","x","w"]);
Drwxy(), Drwxy(options)
指定する手順で座標軸を描く
説明
座標軸は 初期設定では最後に描かれるが,座標軸上に白抜きの点を表示するなど,先に描くことが必要な場合に用いる。描画面には座標軸は表示されない。
options は次のリストである。
["Origin=", "Xrng=", "Yrng="]
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Definecolor(色名 , 定義のリスト)
色名を定義する
説明
ユーザー命名の色名を定義する。定義リストは RGB または CMYK のリスト
各色0〜1の範囲で指定する。定義した色名は,Setcolor(color,options) で使うことができる。
なお,KETCindy では,68 色を色名で使うことができる。色の名称はカラーコード一覧参照。
【例】暗い紫色を darkmaz の名称で定義して使う。
Definecolor("darkmaz",[0.8,0,0.8]);
Setcolor("darkmaz");
Setcolor(color,options)
描画色の設定
説明
引数 color はカラーコードまたは色の名称。
カラーコードは RGB または CMYK をリストで与える。各色0~1。
色の名称はカラーコード一覧 の 68 色が指定できる。
【例】C を大きさが B と一致するようにとり,Anglemark と矢印を描く
座標軸を描く場合は,このあと Setcolor("black")
で黒に戻しておかないと,座標軸が赤で表示されてしまうので要注意。
Deffun(関数名 , 定義のリスト)
関数を定義する
説明
関数定義は,CindyScript の関数定義 f(x):=式 でもできるが,Deffun() を使うことにより,R でこの関数を利用することができる。目的に応じて使い分けるとよい。
式のリストには if 文を用いた場合分けの関数式を記述することもできる。
【例】を定義し、グラフを描く。
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【例】
を定義し、グラフを描く。
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if 文はネストすることができる。
Deffun("f(x)",["regional y","if(x>1,y=1,if(x>-1,y=x,y=-1))","y"]);
Defvar(文字列)
変数を定義する
説明
変数の定義を R と共有する。 【例】constを3と定義する
Defvar("const=3");
【例】複数の変数を定義するときはリストにする。
Defvar(["a",3,"b",1]);
Fontsize(記号)
フォントサイズを設定する
説明
次に Fontsize()
を実行するまで有効
記号は,"t" , "ss" , "f", "s" , "n" , "la","La", "LA", "h" , "H"
【例】作図ツールの「点を加える」で,A~G の点をとっておく。小さい方からいくつか表示する。
Pointdata("1",[A,B,C,D,E,F,G],["Size=2"]);
Fontsize("t"); Letter([A,"s2","A"]);
Fontsize("ss"); Letter([B,"s2","B"]);
Fontsize("s"); Letter([C,"s2","C"]);
Fontsize("la"); Letter([D,"s2","D"]);
Fontsize("La"); Letter([E,"s2","E"]);
Fontsize("h"); Letter([F,"s2","F"]);
Fontsize("H"); Letter([G,"s2","G"]);
Ptsize(n) , Setpt(n)
表示する点の大きさを設定する。
説明
Ptsize()
と Setpt()
は同じである。 初期設定は1
全体の点の大きさを設定する。点の大きさを個々に変えたい場合は,size オプションを用いる。
【例】1から 4 までの点の大きさ
あらかじめ,Cinderella の作図ツールで点 A,B,C,D を作図しておく。
Pointdata("1",A,["Size=1"]);
Pointdata("2",B,["Size=2"]);
Pointdata("3",C,["Size=3"]);
Pointdata("4",D,["Size=4"]);
Setmarklen(数)
座標軸の目盛の長さを設定する
説明
Htickmark()
, Vtickmark()
で座標軸に目盛を入れるとき,その長さを設定する。
Setorigin(座標)
描画する座標軸の原点を設定(移動)する。座標系は変化しない。
説明
描画する座標軸の原点を引数の座標とする。座標は点の識別名でもよい。
【例】原点を(3,2)
として座標軸を描く。
Setorigin([3,2]);
【例】原点を点 A の位置にして座標軸を描く。
Setorigin(A);
Setpen(数)
線の太さの初期値を設定する
Listplot()
などの描画関数のオプション dr で,個々の太さは指定できる。
Setscaling(倍率)
縦方向の倍率を設定する。倍率は実数またはリスト。実数の場合は縦方向,リストの場合は [横方向,縦方向] の指定となる。
説明
2 次関数の応用問題などでは,グラフが縦に大きくなる場合があり,y 軸方向のスケーリングを変えたいこと がよくある。次のスクリプトは,のグラフを縦軸方向を半分にして描くものである。
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Setunitlen(文字列)
単位長を設定する。 初期設定は 1cm。 この関数は,スクリプトの初めの方に書くのがよい。 【例】文字幅を8mmにする
Setunitlen(”8mm”)
Unscaling(plotdata)
scaling されたデータを論理値化する。
Setwindow(x の範囲, y の範囲)
出力する描画領域を設定する。
説明
出力する描画領域は,通常は 2 点 SW と NE を対角とする矩形領域である。
この 2 点をドラッグすることによりビジュアルに描画領域を決められる。
しかし,これとは別に出力範囲を設定したい場合にこの関数を用いる。
また,表を作成したときは,表の範囲が出力範囲として優先される(Tabledata()
を実行したとき)ので,表外に図を描いた場合は,最後にこの関数で出力範囲を指定して書き出す。
【例】
Setwindow([-5,5],[-1,3]);